今回は、朝晩が肌寒くなってくるこの時期に注意したい「夏風邪」についてお伝えします。
<夏風邪の特徴>
・ウィルス
一般的に風邪ウイルスは低温で乾燥した空気を好みます。しかし、夏風邪ウイルスは高温・多湿を好み、湿度50%以上になると活発に働きます。梅雨の時期から夏にかけて活動性が増し流行するため、注意が必要です。
・のどやお腹の痛み
夏風邪は37.5℃くらいの微熱が続きます。また、夏風邪ウイルスはのどや腸で増えるため、のどの痛みや激しい咳、腹痛、下痢などの症状が主で、冬風邪のような鼻水や鼻づまりの症状が出にくいのが特徴です。
・夏風邪は治りにくい
原因となるウイルスはほとんどがお腹の中で増殖するため、体の外に排出されるまで時間がかかる上、有効な治療薬がありません。さらに夏は、食欲不振や偏食などにより体力や免疫力が落ちやすいため、ウイルスを退治するまでに時間がかかってしまうのです。
<夏風邪を防ぐには>
外出から戻ったら、こまめに手洗いをする
夏風邪ウイルスのついた手で、鼻や口を触ると感染してしまいます。
日頃からこまめに手洗いやうがいをして、
ウイルスを洗い流すことが予防の第一歩です。
また、身体の冷やしすぎは免疫力低下につながり、特にお腹を冷やすと腸の働きが悪くなります。冷える場所ではひざ掛けなど利用し、お腹や足元を冷やさないよう注意しましょう。室温は28℃くらいが最適です。
夏風邪は夏バテと勘違いして対処が遅れることが多いです。まずは夏風邪を引かないようにすることですが、万が一引いてしまったら、早めの対処を心掛けましょう。